客とのトラブル聞いてない…友花里さんバイト先(27日)
「本人もさぞ無念であったろうと思います」。千葉県松戸市松戸のマンションで千葉大園芸学部4年、荻野友花里さん(21)の遺体が見つかった事件を受け、26日に初めて記者会見に臨んだ園芸学部の菊池真夫学部長(65)は卒業を前に凶悪事件に巻き込まれた女子学生の早すぎる死を悼んだ。同席した指導教官の三島孔明助教(42)も硬い表情で事件前の教え子の様子を説明した。
◆「変わったところなかった」◆ 同学部によると、荻野さんが履修している大学の講義やゼミに出席したのは、今月14日午後1時からのゼミが最後だった。22日夜に遺体で見つかる前には21日午前の講義と午後のゼミがあったが、いずれも連絡がないまま欠席していた。三島助教によると、助教が荻野さんと最後に会ったのも今月14日。荻野さんがゼミで卒業研究に関する発表をした後、出席者から指摘されたことなどについて、夕方に2人で1時間余り話し合ったが、普段と変わったところはなかったという。
ゼミは他の2教員が受け持つ学生と合同の10人程度で行っており、三島助教は「ゼミの中でも、誰とでも仲良く話をする明るい学生でした」と話し、悩みなどを抱えていた様子もなかったという。荻野さんは何回かゼミを休んだことがあったが、「休みがちというわけではなく、『体調が悪い』などで目立った理由も聞いていない」という。
荻野さんは卒業研究で、農業高校の生徒が小中学生に対して実施している出張授業を中心に、農業教育の効果を調べていた。すでに卒業研究以外は卒業に必要な単位をすべて履修済みで、高校の「農業」の教員免許を得るための講義を四つ受けていた。
三島助教は「卒業研究も、工夫して、努力していこうという姿勢が感じられた」と話し、突然の死に悔しさをにじませた。同学部によると、荻野さんを含め学生からストーカーなどに関する相談は今年に入ってなかったという。
◆バイト先店長「客とのトラブル聞いてない」◆ 一方、荻野さんがアルバイトをしていた東京都台東区内の飲食店の店長らが26日、同区内で記者会見し、「動揺している。早く犯人を捕まえてほしい」と、沈痛な面持ちで話した。店長らによると、荻野さんと連絡がつかなくなったのは21日午後8時。今年8月以降、同店で週2回のペースでアルバイトをしていた。 通常、午後8時の開店前の午後7時45分には出勤していたが、当日は姿を見せず、心配した店側が荻野さんの携帯電話に何度もかけたものの、電源が入っていない状態だったという。店長は「バイトを始めて以来、無断欠勤どころか欠勤すらしたことがなかった」と話した。翌22日にも電話をかけたが、つながらなかったという。
荻野さんが最後に出勤したのは17日で、普段通り明るく活発な様子で、21日と23日にもアルバイトをする予定だった。荻野さんが客とのトラブルや悩み事を抱えていたとは聞いていないという。(2009年10月27日05時12分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091027-OYT1T00010.htm?from=main6
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