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2009年9月 3日 (木)

55歳で警備会社から警察官へ ヘリ操縦士・西窪茂男さん(3日)

55歳で大手警備会社から兵庫県警に転職したヘリコプター操縦士がいる。定年前に職場を去り、第二の人生を謳歌(おうか)する同世代も少なくない中、あえて肉体的に厳しい職業を選んだのは、平成7年の阪神大震災や16年の新潟県中越地震などの被災地で惨状を目の当たりにしながら思うように活動できなかったから。「困っている人の役に立ちたい」という思いを胸に、新米警察官として新たな一歩を踏み出した。

 県警地域企画課航空隊、西窪茂男警部(55)。操縦桿(かん)を握り36年、飛行時間は6千時間を超えるベテランだ。中学卒業後、陸上自衛隊へ入り、19歳で航空学校に入学。卒業後、ヘリ操縦士として北海道の部隊に所属した。その後、大手警備会社に転職。ヘリで上司や同僚を搬送するのが主な仕事で職場のリーダーにもなり、順調な生活を送っていた。ただ、全国各地で災害が起きるたび、心が揺さぶられた。

 仕事で被災地に飛んだが、主な目的は同僚らへの食料など救援物資の搬送。空港に立ち寄りたくても、自衛隊や警察の活動の妨げになるとの理由で拒否された。航空法で民間機は無断で任意の場所に着陸することは禁じられており、ヘリには救助機材も搭載されていなかった。「被災者にこっそりお弁当をあげたこともあったが、結局は無力。歯がゆさを感じていた」複雑な気持ちのまま時間が経過したが、今年に入り兵庫県警が操縦士を募集していることを知った。

 警察の航空隊の仕事は決して楽ではない。強盗やひったくりなどが発生すると上空から逃走車両を追跡する。要人警護や遭難者の捜索、地上からは発見が難しい不法投棄の現場を見つけ解決の糸口を探るなど多岐にわたる。日々の訓練をこなしながら出動することも多く、一般的に考えれば50代には体力的に厳しい。だが、西窪さんのキャリアと「人の役に立ちたい」との思いが通じ、今年6月、4人の受験生の中から選ばれ、13人目の隊員となった。採用直後の7月20日、県北部の豊岡市上空で民間ヘリが行方不明となり、航空隊は連日捜索にあたった。悪天候で捜索は難航。焦りと疲れがピークに達した8月6日、西窪さんは操縦するヘリから、山中の墜落機を発見した。民間ヘリに搭乗していた2人はすでに死亡していた。「家族の気持ちを考えるともっと早く見つけたかった」と悔やむ。

 今は日々、新米警察官として、上空から県民の安全を見守る。「以前は『山で遭難したり、海でおぼれている人を発見したらどうする』と悩んだが、今は人のために役立てる。県警で操縦士人生を全うしたい」。Banner_logo_051_6 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/297593/

 

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