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2009年7月30日 (木)

「うぐっ」覚せい剤のみ込み密輸横行 100個のみ男も(30日)

下剤を飲ませたら覚せい剤入りの小袋が続々――。福岡県警が4~6月に摘発した密輸グループは、覚せい剤を小分けしてのみ込み、イランから密輸していた。約100個のんだ男もいたらしい。覚せい剤を体内に隠す手口は「古典的でありながら、察知が難しい」と税関関係者。品薄で覚せい剤の値段が上がり、少量でももうけになるようになってきたという背景もあり、密輸の「小口化」が進んでいるという。 2月下旬、イラン国内の民家で、3人の男が互いに背を向け合っていた。

 「うぐっ、うぐっ」 覚せい剤約5グラムをゴムの指サックに詰め、ラップで包んで接着剤で密封。親指の先ほどの大きさにして、1個ずつジュースやゼリーと一緒にのみ込んだ。背を向けたのは、互いの苦悶(くもん)の表情を見て吐かないようにするためだ。

 「出てこない」。このうちの1人が帰国後の3月、福岡市の病院に駆け込んだ。数日間にわたって下剤を飲ませると、59個出てきた。微量の覚せい剤が体内で漏れ、体調も崩していたという。 病院の通報で覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで福岡県警に逮捕、起訴されたこのグループは、東京都台東区の櫛田勇二被告(52)ら4人。その後、手口が明らかになってきた。

 県警は、櫛田被告が最も多い約100個をのみ込むなどして、グループで計約1キロの覚せい剤を密輸したとみている。ただ、押収できたのは病院に駆け込んだ1人分の約295グラムだけ。残りは国内に「流通」した可能性が高い。覚せい剤の密輸は小口化が進んでいるという。県警幹部は「10年ほど前に大規模摘発が相次いだ反動」とみる。

99年10月に鹿児島県の海岸で約560キロ、00年2月には島根県に入港した漁船から約250キロが押収された。全国押収量は99年の約2トンから08年は約400キロに減少。品薄のため逆に末端価格は上がり、00年に1グラムあたり1、2万円だったのが、最近は約6万円に。10万円前後で取引されることもあるらしい。県警幹部は「少量でもビジネスとして成立するようになった」。税関関係者によると、若者や主婦、退職後の高齢者がカネ目当てに密輸グループに加わるケースもあるという。

 08年に全国で摘発された違法薬物の密輸計199件のうち、9割以上が体内に隠したり国際郵便で送ったりするなどの手口だった。特にのみ込みは見破るのが難しく、税関の検査官の勘や経験頼りなのが現状だ。 検査官がまず見るのは、顔色。脂汗をかいていないか、青白い顔をしていないか――。「トイレに行きたがってそわそわしている」。これも重要なポイントだ。袋詰め作業で手や服に製造工程で使う薬品臭がつき、探知犬がかぎつけることも。門司税関博多税関支署は「チェック方法はほかにもある」という。

 のみ込みは危険でもある。今年1月、台湾人の男(36)が成田空港で倒れ、死亡した。大量の覚せい剤入りの袋をのみ込んでいた。内科専門の開業医で福岡市医師会理事の入江尚医師は「たくさんのみ込めば胃が膨張する。気分が悪くなって腹をさすったりもんだりすれば、接着剤の継ぎ目は容易にはずれるだろう」と警告する。「体内で少しでも漏れれば意識障害が起こり、グラム単位だと死に至る可能性が高い。胃が破裂する危険もあり、リスクが高い」(岩本美帆、村田悟)http://www.asahi.com/national/update/0729/SEB200907290018_01.html Logo3_6

 

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