運転の副部長「速度出し過ぎた」 大分・野球部バス事故(11日)
大分県日出町(ひじまち)の大分自動車道で11日朝、全国高校野球選手権大分大会の開会式に向かう柳ケ浦高校(同県宇佐市)の野球部員ら47人が乗った大型バスが横転した事故で、自動車運転過失致傷の疑いで現行犯逮捕された同校教諭で野球部副部長の不破大樹容疑者(26)が県警に「速度を出しすぎてハンドル操作を誤った」と話していることが、県警への取材でわかった。
事故では、2年生の吉川将聖さん(16)=奈良県桜井市出身=が首を強く打つなどして死亡、重傷5人を含む部員42人がけがをした。県警は容疑を自動車運転過失致死傷に切り替えて調べている。県警によると、現場の制限速度は時速40キロ。事故当時は小雨模様で路面はぬれていたが、濃霧などによる速度規制は出ていなかった。吉川さんはバスの約10メートル後方に投げ出されていたという。
バスは学校が91年12月に新車で購入した。生徒らの座席にはシートベルトはなかった。福岡県警によると、08年6月に改正道路交通法が施行され、すべての車両で後部座席のシートベルト着用が義務づけられたが、改正前に製造されシートベルトが付いていない車両は、旅客用車両を除いて新たにシートベルトを付ける義務はないという。学校によると、不破容疑者は大阪体育大卒。大阪の高校に勤務後、「高校野球に携わりたい」として、知人の紹介を受けた柳ケ浦高で08年4月から働き始めた。同年6月に大型免許を取り、学校と3キロ離れた球場の間で選手らをバスで送迎していた。高速道路でバスを運転したのは数回で、これまで事故はなかったという。
学校で記者会見した高橋和治校長は「亡くなった吉川君、心配をかけた保護者の皆さんに申し訳ない」と陳謝した。 学校の会見によると、横転したバスに乗っていた部員のうち6人は精神的なショックが強く、うち3人が入院するという。ほかにもショックを受けた生徒がいるため、学校のカウンセラーが精神科医や保健師らを招き、カウンセリングを始めた。
http://www.asahi.com/national/update/0711/SEB200907110055.html
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