警視庁管内体感治安レベル2
首都東京の体感治安(28、29日)
(単位・レベル)
【治安解説】 警察庁は28日、平成21年版警察白書を発表した。今回の特集は、振り込め詐欺や悪質商法、食品の安全にかかわる事件などを「日常生活を脅かす犯罪」と位置づけてまとめ上げている。
なかでも、振り込め詐欺では、被害を経験していない人への意識調査で次のような事実が明らかにされた。
被害経験がない家庭で、「振り込め詐欺に関して家庭で1回以上話している(会話している)」と回答した人は76.1%。「話したことがない」の回答者は20.8%だった。一方、被害に遭った人への質問では「話したことがある」が34.7%、「話したことがない」が52.1%。「話したかどうか覚えていない」と回答した人も12.2%あり、被害者の6割以上が家庭での会話がないことが伺えた。
実際の相談でも母親や祖母と別居している遠距離家庭に被害が多く、中には、2世帯住宅に住んでいて、息子の家庭が2階にあるのにもかかわらず「株で損した。会社の金を使い込み、監査のため返さないと大変な事になる」と言われて振り込んでしまった親もいる。
どうも、昔のような家族団らんの機会がなくなった現代の世相を表しているように思えてならない。
さらに、調査では被害者の6割以上が「被害を避ける自信があった」にもかかわらず被害に遭っている。また3割は「振り込め詐欺」と疑いを持っていながら振り込んでしまっている。
これらを見ると、家族関係の希薄さだけではなく、言葉巧みに肉親の情や金銭の弱みにつけ込む会話の巧みさも見捨てることはできない。振り込め詐欺は、演技力が進歩する劇場型犯罪の典型的な例と言ってよいだろう。「日本列島振り込め詐欺」は同件など2件。http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/cat20778300/index.html
東京・世田谷区で今年3月以来、小学生などが不審な男に「車に乗らないか」などと声をかけられる事案が相次いでいるという。警視庁は、同一人物の可能性があるとみて注意を呼びかけているという=フジテレビ。犯罪を抑止するためにはこうした「前兆」を見逃さないことだ。都内の体感治安は「レベル2(ブルー)」の現状とする。
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内容紹介
1974年、日本を恐怖のどん底に陥れた企業テロ集団「狼、さそり、大地の牙」。過激派といえば、浅間山荘事件ばかりが記憶に残るが、本当に市民を対象にした無差別テロに走った集団は、彼らだった。三菱重工ビル爆破事件では死亡8名、負傷380名。警察は、犯罪集団の特定と犯人逮捕に血眼になったが、足どりは杳(よう)として掴めない。新聞記者たちは、警察に頼らない取材で彼らに迫ろうとする。そして、彼らが一斉逮捕される瞬間をスクープしたのが産経新聞だった。新聞史上に燦然(さんぜん)と輝くスクープの舞台裏を、取材班のリーダーだった元社会部長がすべて明かす真のノンフィクション。警察や官庁の発表しか書けなくなった現状の新聞ジャーナリズムに厳しく反省を迫る問題作。(SK)
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