府警などによると、杉本容疑者らは「FXで運用して出資額の2~5%の配当金を毎月支払う」などと宣伝、平成20年4月から10月にかけて、大阪府交野市内の会社役員の男性(34)ら8人から計16回にわたって計約1億1千万円を出資させ、無登録で金融商品取引業を営んだ疑いが持たれている。
アライドは高知市内に営業所を設立し、セミナーなどで「凄腕の女性トレーダーがいる」などとうたい勧誘。1人で1千万円以上投資した人もいたが、20年11月ごろから配当金が支払われなくなり、杉本容疑者が行方をくらませたため、出資者らが被害届を提出。今年1月、両府県警が金融商品取引法違反容疑で、アライド本社など関係先を捜索していた。
「私はカナダやフランスの銀行に知り合いがいる」「経済情報が日本政府よりも早く入手できる」。説明会ではこう熱弁をふるった。逮捕された高知営業所責任者の安岡利通容疑者(40)らも、昨年9月の「リーマン・ショック」で株価が暴落し、不安を訴える出資者に対し「彼女は凄腕のトレーダー。事前に情報も得て、逆に利益を出している」と言って安心させていた。知人の紹介で約1800万円を出資した高知市内の50代の女性は、昨年4月に地元で開かれた決算報告会で杉本容疑者と言葉を交わした。花柄のワンピースに金のアクセサリーを身につけ、自信に満ちた口調で話す姿に、「上品で、芦屋のマダムみたい。間違いない」と感じたという。
配当は毎月支払われていたが、昨年11月、杉本容疑者から出資者あてに突然メールが届いた。「弊社設立メンバーの詐欺、横領、背任の事実が発覚した。高級外車購入費用やハワイの別荘購入など、私的流用額は判明しただけで数億円ある」との内容で、直後に配当が止まり、連絡も取れなくなったという。女性は「コツコツためてきたお金を失い、今は無一文。責任をとってほしい」と憤った。
徳島県内の40代の女性は、知人に誘われて昨年4月に約300万円を出資。アライド幹部からは、「元本保証して損はさせない」「投資金額の毎月20~30%の利益を得ている」と言われたという。出資金は不妊治療のためにためていた貯金を充てたといい、「少しでも早くお金が増えればと思った。許せない」と話した。
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