着メロ会員情報、出会い系に横流し メルアド30万人分(22日)
東京都内のコンピューターシステム開発会社が、若者に人気の「着メロ」などの一般サイトに登録された会員のメールアドレスなどの情報を、複数の出会い系サイト運営会社に横流ししていたことが、運営会社幹部の証言などでわかった。流用された会員情報は、少なくとも今年6月までの10カ月間で計30万人以上にのぼり、このうち約半数が未成年だったという。
運営会社は入手したアドレスに一方的にメールを送りつけており、相手側の同意を得ずに宣伝メールなどを送ることを禁じた特定電子メール法違反の疑いがある。
このシステム開発会社は東京都渋谷区の「カピバラシステム」。複数の運営会社幹部や内部資料によると、カピバラ社は携帯電話に楽曲をダウンロードする「着メロ」、メールにアニメ画像などを添付する「デコメ」、「占い」「ゲーム」など約10サイトに登録された会員のメールアドレス、年齢、性別、居住地などの情報を入手していた。カピバラ社は、出会い系サイト規制法で利用を禁じられている18歳未満の情報を削除した上、毎月3万~4万人分を運営会社にサイト会員として自動登録する形で提供。同社は販売代理店を通じ、「いろんなサイトから会員を回すので、必ず利益が出る」などと宣伝し、システムを数百万円で販売していたという。運営会社の一つで、出会い系サイト「Blue―I(ブルー・アイ)」は数日おきに500~4千人分のアドレスを入手。交際を求めるメールを頻繁に送信し、数%は会員として定着したという。
特定電子メール法は、相手側の同意なしに特定の宣伝・広告メールを送信することを禁じている。今回、会員情報を流用された「着メロ」などのサイトは、利用規約で「会員情報を譲渡することがある」と記している場合が多いが、総務省総合通信基盤局消費者行政課は「将来送られてくる広告や宣伝メールの具体的サイト名を記していなければ同意を取ったといえず、同法違反の疑いが強い」と指摘している。朝日新聞社は、カピバラ社に対し、文書で取材を申し入れたが回答期日を過ぎた21日まで回答がなかった。「Blue―I」の実質的責任者も同日までに取材に応じていない。(後藤太輔、宮崎勇作、村上英樹) http://www.asahi.com/national/update/0622/TKY200906210188.html
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