声かけ不審者専従捜査班、発足2か月で168人に警告(25日)
全国の警察が今年4月、女性や子供への「声かけ」や「つきまとい」を捜査する専従チームを設置してから、2か月間に計175件168人の不審者を特定し、警告・指導していたことが警察庁のまとめでわかった。
警告や指導には法的な根拠はないが、警察官が直接、本人に会うことで犯罪にエスカレートするのを抑止する狙いがある。警察庁は今年度中に不審者の出没場所や特徴を分析するシステムも導入するなどして、さらに対策を強化する。
埼玉県警は4月22日、上尾市内で小学生の女児たちに繰り返し、「かわいいね」「成長したね」と声をかけていた40歳代の男を割り出し、警告した。同市内の小学校の通学路では昨夏から不審な男が出没し、学校が県警にパトロール強化を要請。新設されたばかりの「子ども女性安全対策隊」が数日間にわたって張り込んだ結果、自転車に乗った不審な男を発見、任意同行を求めたところ、女児たちに声をかけていたことを認めた。対策隊は男に警告したうえで「二度としない」との誓約書を提出させ、その後、周辺で不審者の報告はないという。同隊の隊員は総勢44人。24時間体制で通報があると、すぐに現場にかけつけ、違法行為があれば摘発し、犯罪にあたらなくても事件に発展する可能性があると判断すれば警告・指導している。
警察庁が声かけなどの事案を犯罪の前兆ととらえて対応に力を入れるのは、千葉県東金市で昨年9月、5歳の女児が殺害された事件でも、以前から通行人の女性などが声をかけられていたことが判明したためだ。同様のチームは全国の警察に設置され、計約900人が専従で不審者の割り出しにあたっている。女性警察官が通行人を装って不審者を突き止める「おとり捜査」も導入され、175件で168人に警告・指導したほか、公然わいせつなどの軽犯罪法違反や強制わいせつも201件摘発した。(2009年6月25日14時40分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090625-OYT1T00582.htm
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