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2009年5月10日 (日)

重機の高額部品、盗難急増 本体盗むの難しく修理に?(10日)

ショベルカーなどの重機から、油圧ポンプなど高額な部品が盗まれる被害が急増している。半年ほど前から関東地方を中心に被害が相次ぎ、今年に入ってから確認されているだけでも約120件起きている。防犯対策の普及で重機本体は盗むことが難しくなったが、かつて海外に転売された盗難重機の修理用の部品として需要があるのではないかとみる捜査関係者もいる。

 埼玉県上里町の建材会社は1月末、土砂採掘場にあったパワーショベルから、重機を動かすための油圧ポンプ(200万円相当)と走行装置(450万円相当)を盗まれた。接続部分のネジが取り外され、ホースも切断されていた。いずれの部品も、重さは数百キロある。どうやって運び出したのかは不明だ。同社では3月にも、別の重機から油圧ポンプや制御コンピューターなど計3点が盗まれた。メーカー側の部品製造が間に合わず、この重機は修理に1カ月半かかった。本庄署は重機の構造に詳しい窃盗団による犯行とみて調べている。

 同署によると、今年、埼玉県北部と群馬県南部で計約70件の被害があった。静岡県警生活安全企画課によると、同県内でも今年、コンピューター部品だけが取り外される被害が約50件発生。神奈川県の重機販売会社によると、秦野市や平塚市などでも昨年末に計15件の被害があったという。 重機メーカーが加盟する日本建設機械工業会(建機工、本部・東京都)によると、高額な部品が盗まれる被害は、半年ほど前から関東地方を中心に相次いでいるという。 建機工によると、重機本体が盗まれる被害は、ピークの01年度に1511件発生したが、その後は減り続け、08年度は454件。運転席の鍵の複雑化や、全地球測位システム(GPS)による追跡装置の普及などが奏功した。

これに対し、油圧ポンプなどの部品には、特別な防犯対策は施されていない。小型の電子部品なら、乗用車でも持ち運びが可能で、怪しまれる危険性も少ない。埼玉県北部で部品が重点的に狙われているのは、01~02年ごろに製造された重機だという。目的は特定されていないが、本体の盗難が続発し、海外への転売が問題化した時期と一致する。ある捜査関係者は「転売された重機が故障し、修理が必要になっているのでは。本体を盗むよりも効率的に利益を得ようという狙いが透ける」と指摘する。 重機メーカーは対策に苦慮している。部品を取り外せないようにすると、修理や点検の費用がかさむためだ。建機工は「想定していなかった事態。重機の所有者に早急に注意喚起したい」としている。(牧内昇平)

Logo3  http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY200905090264.html

 

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