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2009年5月28日

2009年5月28日 (木)

裁判員がわかる:/28 公判~その3(28日)

 「被告が放火したかどうかが争点です」。裁判長が公判前整理手続きの結果を説明すると、検察側、弁護側双方の立証が始まった。裁判員の竹橋剛さん(35)=仮名=は「しっかり聞かないと」と座り直した。

 検察官が現場に落ちていたライターを高く掲げる。「被告が持っていたものと同じ絵柄です。どこにでもあるものではありません」

 弁護人「被告の持ち物と証明できる証拠はありません」

 身ぶり手ぶりを交えた力強い主張。剛さんは「アメリカの映画みたいだ」と感じた。

 これまでの公判は、双方が提出する詳細な内容の書面を裁判官が読み込んだが、裁判員制度では「法廷で見て聞いて分かる裁判」に変わる。検察庁、弁護士会はそれぞれアピール方法などの研修を重ねている。

 約15分間の休廷後、逃げる被告を目撃したという隣家の男性の証人尋問が始まった。

 検察官「目撃した状況は」

 男性「犬の散歩に出たところで、慌てて走っていく被告を見た。不思議に思っていたら、少し後で火事になって驚いた」

 検察官の求めに応じて、男性はモニター上に目撃地点と走っていった方向をタッチペンで示した。弁護人の質問に移る。

 弁護人「夜中なのにちゃんと顔が見えたんですか」

 男性「ちょうど街灯の下ですから。はっきり見えました」

 裁判員も証人や被告に対して質問ができる。

 男性は70代という。剛さんも思い切って質問した。「視力はどのくらいなんですか」

 男性「散歩の時は転ぶと危ないので眼鏡をしています」

 この日の審理が終わった。評議室で簡単な打ち合わせ後、裁判長が告げた。「皆さんお疲れ様でした。明日は被告人質問から始めます」【銭場裕司】http://mainichi.jp/select/jiken/saibanin/wakaru/news/20090520ddm013040203000c.htmlLogo_mainichi1_4

 

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