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2009年5月27日

2009年5月27日 (水)

裁判員がわかる:/27 公判~その2(27日)

裁判員として席についた竹橋剛さん(35)=仮名=が見つめる中、法廷に入ってきた被告は弁護人の隣に座った。「開廷します。被告は証言台に立ってください」。裁判長が促した。

 裁判長「名前は何ですか」

 被告「霞誠=仮名=です」

 35歳で会社員か。剛さんは霞被告の答えを聞きながら心の中でつぶやいた。「犯罪をするようには見えないけどな」。すぐに予断は禁物と思い直した。検察官が起訴状を読み上げた。「被告は5月10日未明、東京都文京区の木造2階建て住居の裏に積まれた新聞紙にライターで火を放ち、住居に燃え移らせ全焼させたものである」裁判長「話したくないことがあったら話さなくても結構です。不利に扱われることはありません。今の起訴状に何か間違っているところはありますか」

 霞被告「私は放火していません。その時間は家でテレビの深夜番組を見ていました」

 弁護人「被告は無罪です」剛さんの胸の鼓動が速まる。「大変な裁判になりそうだぞ」

 検察側、弁護側双方の冒頭陳述が始まった。法廷両脇の大型モニターと裁判員の席のモニターに、チャート図が映される。検察官「火事で住人が全治3カ月のやけどを負った。被告が犯人であることを示す事情は次の通りです」「現場に落ちていたライターは特殊な絵柄で、同じものを被告も持っていた」「事件の2週間前、住人が被告を殴った」「隣家の住民が逃げ去る被告を目撃している」 弁護人「ライターは珍しいものではなく、多くの人が持っている。被告は殴られたことに納得しており、恨みはない。目撃者の証言はあいまいで、思い違いの可能性がある」 裁判長「争点は、被告が放火の犯人かどうかです。検察側は立証を始めて」【北村和巳】=毎日新聞 2009年5月13日 東京朝刊http://mainichi.jp/select/jiken/saibanin/wakaru/news/20090513ddm013040135000c.htmlLogo_mainichi1_3

 

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