☆朝日支局襲撃事件:週刊新潮手記を否定 島村氏と一問一答(9日)
朝日新聞阪神支局襲撃事件などの「実行犯」として週刊新潮に手記を掲載していた島村征憲氏(65)が「自分は阪神支局襲撃事件当時、北海道にいて現場には行っていない」などと手記とは違う内容を話したことは、同誌の裏付け取材の不十分さを浮き立たせた。島村氏は現場の様子を同誌記者の誘導で語ったでっちあげと主張するが、編集部は全否定しており、告白者と掲載誌が対立する異例な展開になった。
島村氏が毎日新聞に語った一問一答は次の通り。
--朝日新聞阪神支局を襲撃したか。「やってない。事件当日は娘と室蘭港(北海道)に船を見に行った。しかし、実行犯のことは知っている」
--実行犯は誰か。「ヤクザ時代の舎弟と若い衆にやらせたが、病気と自殺で2人とも死んだ」
--手記には「私が襲撃した」とあるが。「新潮記者に『私が質問しますからこの通りに答えてください』と紙を渡され、テープで録音されながら書いてある通りに話した」
--想定問答で実行犯と答えたのか。「『自分がやった』とは言っていない。『(事件の)中心人物はおれですよ』とは答えた。『おれがやったと思っているんなら、これ以上話はできないよ』と何度も言った」
--手記は4週続いている。「最初の記事を見て怒り狂って記者のほおをはたいたの。『言ってもいないことを、納得できんぞ』と。だけど、引っ込みがつかなくなった。新潮には『オレのケツを持てよ(面倒をみろよ)』と注文を付けた」
--大物右翼の故児玉誉士夫氏からもらった数珠を新潮が分析したら、犯行声明文に付着していた繊維片と同一性が高いとの記述があったが。「あれは、別のオヤジからもらったもの。数珠のくだりを記事で見てびっくりした。数珠を(記事に)使っていいですかと聞くことすらしないんだから。他社も騒いでいるし、これだという物証が欲しかったんだから」
--謝礼は。 「ホテル代と食事を提供してくれた。1回掲載につき20万円、月刊新潮45を含め計90万円をもらった」
--後悔しているか。後悔なんてもんじゃない。乗ったおれはバカだけど、乗せたやつはもっと許せない」
■手記の主な内容■
私は87~88年、朝日新聞の東京本社、阪神支局、名古屋本社寮の襲撃と静岡支局爆破未遂の四つを実行した。 犯行は在日米国大使館職員から「朝日を狙ってくれ」と依頼された。動機はカネで、大使館職員から散弾銃と実弾のほか数百万円の現金などを受け取った。87年5月の阪神支局襲撃では、オートバイ「ホンダ400CC」を使い、以前に主宰していた右翼団体にいた男ら3人が見張りや運転を担当した。支局には3人の記者がいた。2人を「水平二連式の散弾銃」で撃ち、テーブルの上にあった緑色の手帳を持ち帰った。赤報隊を名乗る犯行声明文は右翼の野村秋介氏(故人)に依頼し作成してもらった。
◇週刊新潮の手記をめぐる経緯◇
1月29日 島村氏の手記を掲載した新潮発売
朝日新聞が「客観的事実と異なる」と記事
2月5日 手記2回目発売
12日 手記3回目発売
19日 手記4回目発売
23日 朝日新聞が「虚言 そのまま掲載」との検証記事を掲載
同 「犯行を依頼した」とされた元在日米国大使館員の男性が新潮に訂正と謝罪要求
26日 新潮が「事件を検証できるのは警察当局のみ」とする反論記事を掲載
3月19日 元米国大使館員の男性が新潮と和解
4月1日 朝日新聞が2回目の検証を掲載。「放置できぬ虚報」と、新潮に訂正と謝罪を要求
7日 新潮が「本人が手記を否定するかのような発言をしている」と報道機関にファクス
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090409k0000m040154000c.html<p>&nbsp:</p>
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