★警視庁管内 体感治安レベル2
首都東京の体感治安(1日)
(単位・レベル)
【治安解説】 埼玉・草加市の21歳の女性が4月23日、振り込め詐欺でおよそ135万円をだまし取られました。携帯に届いた架空請求メールによる被害です。このメールは「連絡がないと身辺調査のうえ法的手段にでる」という脅しの文言が書かれているのが特徴で、被害者は動転し、つい電話をかけてしまいます。
今回の女性の場合、連絡先に電話をかけると「弁護士費用等の経費が未払いになっている」と言われて、45万7000円振り込みました。電話をかけたため着信履歴で相手に番号が残り、一度でも支払うと〝鴨ネギ〟と見なされて、次から次に請求が来ます。そして、女性にダメージを与えたのは「動画サイトなどの未払い料金もある」と言われて、40万円と50万円を振り込んでしまったことです。これらは、冷静に判断すれば防げた被害なんです。
自分が弁護士に依頼していなければ「弁護士費用」は関係がないはず。それに「動画サイトの未払い料金」と言われても、動画を見ていなければ、払う必要はないのです。ただし、一度でも利用した経験があると、被害に遭ってしまう人が多いので注意が必要です。
その場合は、請求者に「利用したサイト名」を問い質し、身に覚えがなけれれば無視するか警察に相談することです。但し、「エンターボタン」の前に利用規約があれば契約は成立するので警察に相談しても無駄です。
いずれにしても、冷静に考えてください。自分で利用したサイトがあるなら、サイト名は分かるはずなんです。注意してほしいのは、請求は、サイト名だけでなく「○○料金管理部」とか「○○管理組合」と名乗ります。その時は「何のサイトですか?」と聞けば良いんです。弁護士役も登場しますが驚くことはありません。
この様に最近は、サイト名でなく、○○組合とか○○管理部と名乗る請求が多くなっています。請求をかける場合はサービサー法に届け出のある会社以外は、弁護士法に違反する可能性があります。つまり不当請求か架空請求なんです。
民法では「組合」による請求を認めていますが、組合は名ばかりで、複数のサイトを経営し、その料金回収の手段として勝手に組合を名乗っている悪質業者が多いので、必ず警察に相談することです。(以上元警視庁生活安全相談員)。「日本列島 本日の振り込め詐欺」http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/cat20778300/index.htmlは大分で電子マネーで振り込みなど4件。警視庁管内の体感治安は「レベル2(あお)」の現状維持とする。
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