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2009年3月19日 (木)

☆傷病手当詐欺グループ「うつ偽装は簡単だ」…事前に演技指導(19日)

Yomiuri_koudoku1_4 うつ病を装い、社会保険事務局から健康保険の傷病手当金をだまし取ったとして、札幌市の詐欺グループ5人が1~3月、秋田県警に逮捕された。申請には精神科医の診断が必要だが、事件に関与した疑いで事情聴取された男2人は、取材に対し「いとも簡単にだませた」と口をそろえた。札幌市の市街地に立つクリニック。若い男が中年の精神科医に言った。「休職中です。眠れない、会社に行きたくないんです」「大変だね」。医師はそう言ってカルテに症状を書き留めると、「薬で様子を見て」と精神安定剤と睡眠薬の処方せんを手渡した。診察は15分足らず。2週間後、男は再び訪れ、傷病手当金の申請書への記入を頼んだ。医師は「抑うつ状態で就労困難」と記した。約1か月後、北海道社保局から約20万円の手当金が振り込まれた。男がグループのリーダー、札幌市の輸入貴金属販売会社「アクア」代表の佐野剛被告(41)(詐欺罪で起訴)に誘われたのは2006年夏。定職がなく、生活費に困っていた。「大きな病院は申請書を書きたがらない。個人病院を探せ」と指示され、電話帳でこのクリニックを選んだ。半年余り通院し、医師に暗い表情を作っては「容体は変わらない」と言い続けた。1か月ごとに申請を繰り返し、計約500万円を佐野被告と二分したという。男は佐野被告から、うつ病による手当金受給者の体験談と症例が書かれた10ページ以上の資料を渡され、「うつ病を装え。わからないことは黙っていればいい。心の病気は本人しか分からないから、医者は否定できない」と指南を受けていた。別の男も「不安が募り眠れない。いつも体がだるい」とうつ病を装い、45万円をだまし取ったという。「通院する患者たちと、見た目は変わらない。だますのは簡単だった」と打ち明けた。県警などによると、佐野被告はハローワークや知人を通じてフリーターら約20人を雇い、アクアの支店長などに仕立てた。06年2月~08年12月に営業実態のない支店を置いた青森、秋田、宮城、福島、栃木など7都道県の社保局から詐取した手当金は約5500万円に上るという。逮捕された支店長役の男女4人もそれぞれ、怪しまれないよう札幌市内の別々の医師をだましていたことが判明している。医師はなぜうそを見抜けなかったのか。札幌市のある開業医は「心の病は数値に表れず、問診で詐病を見抜くのは難しい」と話す。審査する社保局関係者も「医者の診断を全面的に信用している」と明かす。取材に応じた男の1人は逮捕におびえながら、「途中から医者をだますことがきつくなり、後ろめたさを感じていた」と振り返った。(秋田支局 井上宗典)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090318-OYT1T00736.htm

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