☆陛下「絆を大切に、困難を乗り越え」(1日)
天皇ご一家は09年の新年を迎えた。今年は、天皇陛下の即位20年と、ご結婚50年の節目の年となる。年頭に当たって発表した感想で、陛下は「歳月の流れにいろいろと思いを致しております」とこれまでを振り返り、「皇后と共に、これからも、国と国民のために尽くしていきたいと思います」と心境を述べた。 また、経済情勢の悪化について触れ、「多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます」とし、「国民の英知を結集し、人々の絆(きずな)を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています」とつづった。昨年12月、陛下の胃と腸に炎症が確認された。ストレスが原因とみられ、宮内庁は当面の間、公務の延期や短縮をするなど陛下の負担軽減を図っている。2日には、恒例の新年一般参賀があるが、宮殿のベランダに立つ回数を例年の7回から5回に減らす。
◇宮内庁は新年にあたり、天皇陛下が詠んだ歌5首と、皇后さまの3首を公表した。
▽天皇陛下(5首中3首)
〈日本ブラジル交流年・日本人ブラジル移住100周年にちなみ群馬県を訪問〉
父祖の国に働くブラジルの人々の幸(さち)を願ひて群馬県訪ふ
〈岩手・宮城内陸地震〉
災害に行方不明者の増しゆくを心痛みつつ北秋田に聞く
〈中越地震被災地を訪れて〉
なゐにより避難せし牛もどり来て角突きの技見るはうれしき
(注=「なゐ(い)」とは地震のこと)
▽皇后さま(3首中2首)
〈北京オリンピック〉
たはやすく勝利の言葉いでずして「なんもいへぬ」と言ふを肯(うべな)ふ
〈旧山古志村を訪ねて〉
かの禍(まが)ゆ四年(よとせ)を経たる山古志に牛らは直(なほ)く角を合はせるhttp://www.asahi.com/national/update/1231/TKY200812310120.html
天皇陛下「新年の感想」全文
公表された天皇陛下の新年の感想の全文は次の通り。
昨年は、台風の上陸もなく、自然災害による犠牲者の数は、例年に比べれば少なかったのですが、岩手・宮城内陸地震及び岩手県沿岸北部を震源とする地震によって、山間部に大きな被害がもたらされ、人命が失われたことは痛ましいことでした。日本の厳しい自然のもとでは、皆が防災に対する認識を更に深めることが大切であると思います。 また、秋以降、世界的な金融危機の影響により、我が国においても経済情勢が悪化し、多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます。国民の英知を結集し、人々の絆(きずな)を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています。 今年は、私が即位してから満二十年、そして、私どもが結婚してから満五十年にあたりますが、歳月の流れにいろいろと思いを致しております。皇后と共に、これからも、国と国民のために尽くしていきたいと思います。http://www.asahi.com/national/update/1231/TKY200812310122.html
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