1月10日は「110番の日」です。去年11月までに全国の警察に寄せられた110番通報は814万件で、年間の件数は4年連続の減少となる見通しです。警察庁によりますと、去年1月から11月末までに全国の警察が受けた110番通報は814万件余りで、前の年の同じ時期よりおよそ6万件減りました。このペースでいくと去年1年間の通報は889万件と予想され、4年連続の減少となる見通しです。通報の内容別にみると、▽交通事故や駐車違反などの交通関係が238万件と最も多かったほか、▽運転免許の更新の問い合わせや苦情・相談など緊急性のない通報も208万件と全体の4分の1を占めています。また、▽刑法犯罪の関係の通報は51万件と、110番通報が最も多かった平成16年に比べて24パーセント減少しました。一方、警察官が現場に到着するまでの時間は6分59秒で、前の年の同じ時期よりも4秒短かくなり、7年ぶりに7分を切りました。また、ここ数年は携帯電話からの通報が60パーセントを占めており、警察庁はGPS機能のついた携帯電話の位置を特定できるシステムの導入を2~3年以内に全国に拡大し、さらに到着時間を短縮していきたいとしています。http://www3.nhk.or.jp/news/t10013476751000.html
適切な110番通報を”
1月10日の「110番の日」を前に、群馬県伊勢崎市で9日、北京オリンピック、ソフトボールの金メダリストらが、適切な110番通報をするよう呼びかけました。この催しは、10日の「110番の日」を前に、群馬県警察本部が伊勢崎市のショッピングモールで行いました。北京オリンピックのソフトボールで金メダルを獲得した、キャッチャーの峰幸代選手と峰選手の所属チームの宇津木麗華監督が、一日通信指令室長に委嘱されました。警察によりますと、群馬県内の去年1年間の110番通報のうち40パーセント近くは、いたずら電話や緊急性のない要望などだったということです。峰選手は「緊急性がない場合は110番ではなく、『#9110』の相談専用電話を利用してください」などと呼びかけたあと、監督とともに訪れた人にチラシを配りました。峰選手は「110番通報はキャッチャーと同じで、思っていることを相手に焦らずに、わかりやすく伝えることが大切だと思います」と話していました。
110番通報学ぶ講習会
110番通報の正しいかけ方を学ぶ講習会が県警察本部で開かれました。この講習会は、毎年、「110番の日」の前後に行われていて、ことしは去年110番通報が増えた振り込め詐欺の被害を想定して行われました。講習会には金沢市内の婦人会や老人会のメンバーなど80人ほどが参加し、まず6人の警察官が主婦役や詐欺グループ役などに分かれて還付金詐欺の被害にあったときの様子を演じていきました。このなかで詐欺グループから電話を受けた主婦はATM=現金自動預け払い機で50万円ほどを振り込んだあとだまされたことに気づき、110番通報をしました。ところが動揺した主婦は警察からの質問にまったく答えられず、いったん電話を切っあと、落ち着いて夫といっしょに電話し直して住所や名前などを話していきました。そして夫が「110番をかけるときには一方的に話すのではなく落ち着いて警察官が聞くことに答えていけばよいんだよ」とやさしく話しかけると見ていた参加者もいっしょにうなずいていました。県警察本部によりますと去年1年間に受け付けた110番の有効件数は5万3200件あまりになるということです