☆「厳罰化で減るのは『冷静な犯罪』だけ」ひき逃げがなくならない理由 Q&A(17日)
被害者を引きずってまで逃走しようとする悪質なひき逃げ事件が後を絶たない。死亡ひき逃げ事件は高い検挙率にもかかわらず、なぜ容疑者は逃げようとするのか。抑止に向けた有効な取り組みはあるのか。犯罪者の心理を研究している新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)に聞いた。
--事故を起こした直後、ひき逃げ犯はどのような心理状態に陥るのか
「大なり小なり心理的にパニック状態になり、まともな行動がとれなくなる。運転席から立てず、ハンドルを握ったままひたすら運転し続けたり、119番をしようと思っても電話のボタンを押すことができないなどのケースもあった」
--ひき逃げの検挙率は高いのに、なぜ逃げるのか
《警察庁によると、死亡ひき逃げ事故は平成19年までの5年間で1239件発生し、1171件を検挙。検挙率は94・5%に上る》
「検挙率を考えるのは、計画的で冷静な犯罪に限った話。そのような難しいことを考えることができる人はごくわずか」--大阪府富田林市で起きたひき逃げ事件の容疑者は、自宅からわずか20メートルの駐車場に遺体を放置したとみられている
「冷静な計画からはほど遠い、捕まえてくれといわんばかりの行動だ。怖くなって、とにかくその場から離れたかったのではないか」
--今回の容疑者は今年6月にも酒気帯び運転で摘発されている
「飲酒運転を繰り返す人は、アルコール依存症の場合がある。ごく普通のドライバーであれば少なくともしばらくの間は控えるだろう。また、酔っているときは行動が大胆、大ざっぱになり、普段ではしないような行動に出てしまうことがある」
--厳罰化はひき逃げの抑止につながるか
《14年6月に罰則を強化した改正道交法が施行。ひき逃げは「3年以下の懲役または20万円以下の罰金」から「5年以下の懲役または50万円以下の罰金」とされた》
「あまり効果はないのではないか。厳罰化によって減るのは『冷静な犯罪』だけだ」
--必要な対策は何か
「気の長い話になるが、子供のころから徹底した交通安全教育をすることしかないだろう。『罰則が重いから』といった考えからではなく、(はねられた人を救護するなどの)行動を自然に行うような教育が必要だ」
ttp://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081117/crm0811171442027-n1.htm
ひき逃げか、92歳女性死亡 茨城・常陸太田
17日午前4時半ごろ、茨城県常陸太田市上深荻町の国道349号を車で通りかかった男性から「年配の女性が道路脇で倒れている」と110番通報があった。太田署の調べでは、倒れていたのは近くに住む井坂ヨシさん(92)で、病院に運ばれたが死亡が確認された。車道側の縁石には約3メートルにわたり車がスリップした跡があり、井坂さんの右半身に出血が集中していることから、同署はひき逃げ事件とみて、逃げた車の行方を追っている。
ひき逃げか、自転車の男性死亡 大阪・東住吉
17日午前0時半ごろ、大阪市東住吉区矢田1丁目の府道交差点で「人が倒れている」と119番通報があった。救急隊が駆けつけると、歩道に40~50歳代の男性が倒れており、約1時間半後に搬送先の病院で死亡が確認された。現場で衝撃音がした後、黒の乗用車が逃走したとの目撃証言があり、東住吉署はひき逃げ事件とみて調べている。 同署によると、男性は交差点付近を自転車で横断中だったとみられ、事故の衝撃で約30メートルとばされていた。現場には乗用車のガラスの破片が多量に散乱していたという。同署は乗用車がかなりの速度で男性をはね、車体も損傷したとみている。 大きな音がした後、黒い乗用車が走り去るのを複数の通行人が目撃しており、同署はこの車の行方を追うとともに、男性の身元の確認を進めている。目撃証言によると、逃走したのはガラスにスモークを張った黒い国産高級車だったという。 警察庁によると、死亡ひき逃げ事件は今年1~9月に全国で129件発生。大阪府内では17日までに12件起きた。http://www.asahi.com/national/update/1117/OSK200811170047.html
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