☆【個室ビデオ店火災】「発見の遅れが被害拡大招いた」関沢愛・東大大学院特任教授(1日)
関沢愛・東大大学院特任教授(建築・都市防災)の話 「出火の発見遅れが被害拡大を招いたのではないか。法律で『宿泊施設の個室』には煙感知器の設置が義務付けられているが、客が寝泊まりしている実態があるのに感知器が備えられていなかったか、あっても作動しなかった疑いが強い。実態と法規制のギャップがあるかもしれない。フロアが複雑な構造であっても、発見が早く従業員が誘導すれば被害拡大は防げる。個室では、感知器を部屋ごとに設置するのが防災の基本だ」http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/183212/
爆発音聞こえる? 病院搬送の負傷者が証言
15人が死亡した大阪・ミナミの個室ビデオ店火災で、負傷者は府内の病院に次々に搬送され、当直医らが対応に追われた。同市西区の大野記念病院では、心肺停止状態の奈良県の47歳の男性が心臓マッサージを受けながら運び込まれた。治療の結果、心拍は再開したものの、自力呼吸が困難な状態。病院関係者は「典型的な一酸化炭素中毒の症状。脈拍も弱く血圧も低下している。予断を許さない状況だ」と厳しい表情を見せた。30代の男性2人が救急車で運び込まれた大阪市東淀川区の淀川キリスト教病院。治療に当たった男性医師(32)によると、2人は全身すすまみれで口々に痛みなどを訴えた。出火当時の様子について「爆発したような音が聞こえた」と話していたという。
【個室ビデオ店火災】改正消防法施行日に起きた火事
平成13年9月に東京・歌舞伎町の雑居ビルで44人が死亡した火災や、19年7月に兵庫県宝塚市のカラオケボックスで3人が死亡した火事など「個室型店舗」での火災はあとをたたない。これらを受けて1日、カラオケ店などに対し店舗の規模にかかわらず、自動火災報知機の設置を義務づける消防法施行令が施行されたばかりだった。個室型店舗は構造上避難が難しく、施設の規模に比べて店員が少ない。カラオケボックスでは個室内で音楽が鳴り響くため、防音工事が施されている。個室ビデオ店ではヘッドホンを使用するケースが多く、外部の音が聞こえにくい。こうした店の特性から、火災の際、逃げ遅れが生じる可能性がある。歌舞伎町の雑居ビル火災の翌年、改正消防法が施行され、事前通告なしに消防が雑居ビルに立ち入り検査できるようになったほか、防火対策を怠り改善命令に従わないテナントへの罰金が最高1億円に引き上げられた。さらに宝塚市のカラオケボックス火災を受け、今年7月に消防法施行令を改正。1日からカラオケボックスや個室ビデオ店、インターネットカフェなど「遊興のための設備を個室で提供する店舗」をひとくくりにした。従来は300平方メートル以上が対象だった自動火災報知機の設置を店舗面積にかかわらず義務化し、1日から施行された。 しかしテナントの入れ替わりが激しく、深夜営業の店も多いため「実態把握が難しく、防火指導が行き届かない」(消防隊員)のが実情。
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