☆東村山殺人:孫の朝食作りが「生きがい」…故手島公子さん(21日)
東京都東村山市本町のアパートで無職、手島公子さん(73)が刺殺された事件から22日で2週間。変わり果てた姿を見つけたのは、誰よりも可愛がっていた孫の女児(10)だった。毎朝のように、2人の孫の朝食を作りに長男宅を訪れていた手島さんは、生きがいだったその台所で息絶えていた。警視庁東村山署捜査本部は物色の形跡がないことなどから、交友関係を中心に捜査を進めている。近所の住民によると、手島さんは闘病を続けていた夫に昨年初めごろ先立たれ、同市美住町の都営アパートで1人暮らしをしていた。同じアパートの主婦(76)は「ご主人を車いすに乗せ、近くの空堀川沿いを散歩する姿をよく見かけた。亡くなってからは寂しそうだった」と話す。夕暮れ時、その川沿いの道を、飼っていた老犬と歩く姿が周囲の記憶に残る。そんな手島さんの心の支えになっていたのが、小学5年生の女児と1年生の男児の2人の孫だった。手島さんのアパートには以前、長男と2人の孫が同居していた。しかし、夫が亡くなる前後に長男家族は約1キロ離れた本町の別の都営アパートに引っ越した。数年前から、母親はアパートを出て別居している。以来、手島さんは「母親がいない孫のために」と長男宅まで自転車で、朝食を作りに行くのが日課となった。保育園の送迎や保護者会にも親代わりとして参加した。そんな優しいおばあちゃんに、孫たちもよくなついた。9月下旬、手島さんのアパート住民が総出で近所の掃除をしたときのことだ。2人の孫は手島さんと一緒になって楽しそうにごみを拾い、汗を流したという。「お孫さん、大きくなったねえ」。ある住民が声を掛けると「下の男の子がやんちゃで、目が離せないの」と目を細めたという。あるじを失ったアパートには、青い一輪車とキックボードが2台置かれていた。そのそばには、孫の名前のシールが張られた青い雨傘がかけてあった。【古関俊樹、神澤龍二、川崎桂吾】http://mainichi.jp/select/today/news/20081021k0000e040081000c.html
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