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2008年10月26日 (日)

☆新銀行東京の融資、違法手数料15%要求しブローカー横行(26日)

ブローカーらによる不透明な仲介ビジネスが判明した新銀行東京の融資。仲介の現場では、出資法の上限(融資額の5%)を上回る、違法な手数料の要求が横行していた疑いが出てきた。複数の中小企業経営者らは「融資額の15%を要求された」と証言する。最終的に“減額”されたが、ブローカーたちは資金繰りに悩む中小企業の窮状につけ込んでいた。融資の闇を追った。中小の町工場がひしめく東京・大田区。新銀行開業から間もない2005年6月、同区内にある会社事務所で、情報通信機器販売会社の社長や経営コンサルタントらが集まり、意気投合した。「新銀行は融資審査が緩い。これで事業ができる」出席者の証言では、彼らの描いた「新ビジネス」の構図はこうだ。社長が融資を希望する中小企業を集め、経営コンサルタントが融資が出そうな企業を選別、都議にパイプを持つブローカーに紹介して新銀行側に口利きしてもらい、手数料を稼ぐ――。彼らのターゲットになった一つは、年に億単位の売り上げ実績のある飲食店経営会社だった。同社幹部は、ブローカーから「新銀行なら、1億円の融資も受けられる」と太鼓判を押され、仲介を依頼した。見返りに要求された手数料は、1500万円(融資額の15%)。結局、融資は希望額を大きく下回る3000万円となり、手数料を5%に値切り、150万円を分割して支払った。同社幹部は「政治家とのパイプがあれば、今後も、何かの時に役立つ」と、社長を説得したという。手数料は飲食店の領収書を集め、会社の交際費として処理した。融資の返済は、昨年末ごろから滞っている。  ◇ 「おたくからも手数料がほしい」。都内の機械部品製造会社の元社長は05年9月、新銀行から、年利数%で約4000万円の融資を受けた直後、仲介を頼んだ別の男性ブローカーから、融資額の15%もの手数料を要求された。金額にして約600万円。「冗談じゃない。金利と合わせて、どれだけの負担になるんだ」 男性ブローカーを紹介されたのは販売先の企業の役員だった。手数料の支払いを約束した覚えはなかったが、断り切れず、「顧問料名目」で融資の約1%の約35万円を支払った。 当時、開発した機械装置の製造段階に入っていた。「運転資金はいくらでも欲しかった。今にして思うと、ブローカーにつけ込まれただけで、新銀行への影響力はなかったかもしれない」と、元社長は悔やんだ。 同社は昨年10月に経営破綻し、融資のほぼ半額が焦げ付いている。

 (新銀行問題取材班)(2008年10月26日03時09分  読売新聞)

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