☆死刑囚「いつ処刑…苦しい」が7割も 死刑確定者にアンケート(5日)
100人余りの死刑確定者(確定死刑囚)のうち、76人が市民団体のアンケートに答え「苦しいこと、つらいこと」として「被害者のことを考えたとき」や「いつ処刑されるか分からない」などを挙げたことが4日、分かった。冤罪(えんざい)を訴える回答も多く、42人が再審請求していた。4人は誰とも面会・文通していないという。
回答者が多く、監獄法に代わる受刑者処遇法施行後の変化に関する意見もあり、死刑確定者の現状を知る大きな手掛かりになりそうだ。
アンケートを実施したのは「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」(東京)。フォーラム90によると、7月末に全国の拘置所に収容されている死刑確定者にあてて、家族や弁護人らを通じてアンケート用紙を送付した。回答した76人は30代から80代で、9月11日に刑を執行された3人のうち2人も含まれている。
「苦しいこと、つらいこと」の回答では「つらいのは死刑囚だから当然だ」と書いた確定者もいた。改善を期した受刑者処遇法の施行後は「友人と面会、文通できるようになった」「運動の回数が増えた」と評価する声の一方で「面会時間が短くなった」「差し入れが制限され、読める本が少なくなった」という意見も記されていた。
再審請求は「今後する予定」も19人おり「していない」「以前していた」「取り下げた」などは15人だった。まだ集計中だが、自ら願い出た刑務作業(請願作業)をしているのは十数人、宗教家の教戒を受けているのがほぼ半数、健康状態は多くが「治療・投薬を受けている」と答えた。このほか、便箋(びんせん)27枚に裁判への不満を書きつづったケースもあった。
◇
死刑確定者への市民団体「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」のアンケートに対する主な回答は次の通り。
▽苦しいこと、つらいこと
「いつ処刑されるか分からない」
「自然に触れられない」
「ほかの死刑囚の死刑執行を聞くこと」
「被害者のことを考えたとき」
「つらいのは死刑囚だから当然だ」
▽受刑者処遇法施行後の変化
「友人と面会、文通できるようになった」
「運動の回数が増えた」
「面会時間が短くなった」
「本の差し入れが制限され、読める本が少なくなった」
▽再審請求
「している」42人
「今後する予定」19人
「していない」「以前していた」など15人
▽自ら願い出た刑務作業(請願作業)
「している」が十数人(集計中)
▽宗教家の教戒
「受けている」「受けていない」がそれぞれ半数(集計中)
▽健康状態
「治療・投薬を受けている」が多い(集計中)
▽面会・文通
どちらも「なし」3人
◇
■死刑確定者 法務省によると、9月11日現在102人。法相の命令で、絞首により刑が執行される。執行は刑事訴訟法で確定から6カ月以内と定められているが、再審請求手続きが終了するまでの期間や共犯被告の判決確定までの期間などは6カ月に含まれない。2006年までの10年間に執行された30人の平均期間は7年11カ月。最近は期間が短くなり、今年9月11日に執行された3人のうち1人は1年11カ月だった。拘置所での面会などは親族と弁護士に限られてきたが、昨年施行の受刑者処遇法で友人らも可能になった。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/184299/
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