☆「振り込め」撲滅月間なのに…警官の目前で被害16件(17日)
「振り込め詐欺撲滅月間」の今月、東京都内のATM(現金自動預け払い機)に6000人もの警察官を配置している警視庁が、14日までの被害状況を調べたところ、計94件の被害のうち16件は、警戒中の警察官の目の前で被害者が現金を振り込んでいたことがわかった。16件の被害総額は1700万円に上り、最高額は298万円だった。被害者の大半は高齢者で、事態を重視した同庁は、警戒中の警察官に、ATMを訪れるすべての高齢者に声をかけるよう指示した。警視庁は同月間中、都内に1万2000か所あるATMを警戒するため、6000人の警察官を動員。うち1000か所には警察官を常駐させているほか、残りの1万1000か所は警察官を定期的に巡回させて被害の撲滅を目指している。ところが、14日までの2週間で94件の被害が発生し、約1億7000万円がだまし取られたことがわかった。先月の同時期の138件(被害額約2億1500万円)と比べると減少しているものの、撲滅にはほど遠い状況となっている。このため同庁で急きょ、被害状況を分析したところ、被害が集中するとみていた無人ATMやコンビニエンスストアでの被害は想定より少なく、被害の全体の7割は行員などがいる金融機関のATMから振り込まれていたことが判明。さらに、16件は警察官が常駐していたATMだったほか、金融機関の行員などがATMのそばにいながら被害を食い止められなかったケースも35件(被害額4000万円)に上っていた。多くは、警察官や行員らが被害者の振り込みに気づかなかったとみられるが、警察官に注意されながら、「家庭のことだから関係ない」と振り切って130万円を振り込んだ59歳の女性や、行員が声をかけたものの、「大丈夫です」と答えて50万円を振り込んだ73歳の女性もいた。同庁では、警察官だけでなく、金融機関側にも、ATMを訪れるすべての高齢者に声をかけるよう依頼するとともに、被害者と疑われる時には、できるだけ会話をするようにするなど声かけの内容も工夫したいとしている。
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