☆事件か事故か調査難航 洋上セミナー女子大生不明 (16日)
大学洋上セミナー(兵庫県など主催)に参加した神戸市の女子大学生(21)が、ベトナム沖を航海中の客船「ふじ丸」(23、235トン)で行方不明になってから、15日で2週間が経過する。神戸海上保安部は、当時船内にいた約700人への聴き取りなどを進めているが、手がかりに乏しく、同保安部幹部は「事件か事故かも含めてまったく分からない状態だ」としている。(安福直剛)
■見えぬ足取り ふじ丸は八月十八日(すべて日本時間)に神戸港を出航後、ベトナム、シンガポールを経て中国・広州に向かっていた。女子大生が最後に確認されたのは、九月一日午前二時半ごろ。同室の女性に「洗濯物を取りに行く」と言って、一人で部屋を出た。この後の足取りが分かっていない。 洗濯室にはIDカードがあったといい、女子大生がIDカードを持って部屋を出ていれば、洗濯室に入室していたことを裏付ける。その後、行方が分からなくなったとみられるが、洗濯機には女子大生の洗濯物が残されていた。
■転落場所は「確かなことは船内に女子大生がいないことだけ。何かの原因で、海に転落したとみるしかない」と神戸海上保安部。転落の可能性があるのは、外部に面するデッキ。だが、高さ一メートル以上の柵があり、普通に歩いていて転落することは考えにくい。女子大生の五階の自室と四階の洗濯室を往復するには、通常デッキを通る必要がない。デッキの柵は海水にさらされ、指紋などは検出できなかった。船内には約四百八十人の参加学生のほか、乗組員など計七百人が乗船。全員に調査用紙を配布し、一部から事情を聴いたが、有力な目撃証言などは得られていない。
【外国海域での事件、事故調査】 日本船籍の船がどこの海域を航行していても、海上保安庁法に基づき、海上保安官が船内の立ち入り検査権を持つ。日本船籍の船内では日本の法律が適用される。外洋で人が転落した場合、海上保安庁はSAR(サーチアンドレスキュー)条約に基づき、最寄りの条約加盟国の救助機関に捜索を要請することができる。
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