★大丈夫か北京五輪 中国公安詳報
北京五輪直前の中国でテロとみられる警察署やバスの爆破が相次いでいるが、胡錦濤主席のお膝元の安徽省で、鉄橋爆破を計画したテロ未遂まで発生していたことが分かった。五輪前のイメージダウンを恐れた中国当局は、鉄橋爆破未遂事件を隠蔽していた。また、同時多発的に各地で暴動も頻発し、警戒対象外だった民衆から公安が憎悪の対象として標的にされ、多数の警官が死傷している。中国は現在、テロや暴動を防ぐべき公安が見えない襲撃者におびえるという治安上最悪の事態に直面している。新華社によると、21日朝、雲南省昆明市で離れた2カ所で通勤バスが相次ぎ爆発し、3人が死亡、14人が負傷した。当局は「人為的破壊行為」と断定し捜査している。省内では19日、農民500人と警官隊が衝突し、2人が死亡、警官ら50人以上が負傷する暴動があったが、関連は不明だ。香港の人権団体によると、河北省では9日、警察署に仕掛けられた爆弾が爆発し、10人が負傷した。政府関係者によると、胡主席の出身省の安徽省で今月上旬、鉄橋に仕掛けられた爆薬が見つかった。爆薬は爆発前に撤去され、死傷者は出なかったが、容疑者の特定には至っていない。河北、安徽いずれのケースも当局は公式の報道を控えている。中国当局はチベットやウイグル独立派、気功集団「法輪功」を3つの脅威と位置付け、テロの未然摘発に血道をあげてきた。特に公安当局が五輪選手誘拐や食品テロ、自動車爆弾を使った北京空港爆破を企図していたとみるウイグル独立派に対しては、今月に入ってからもメンバー5人を射殺する強行策で臨んだ。
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