小説 警視庁・薬物特命捜査官(6)
★コントロールドデリバリー
数日後、鬼頭は多摩川署を訪れた。玄関を入った1階ホールの左側にカウンターがあり、カウンター内側が警務課の部屋だった。右奥に署長室があった。受け付けにいた女性職員の案内で鬼頭は署長室に向かった。警務課員たちは鬼頭に気付かず黙々と仕事をしていた。署長室入り口手前にあるデスクにいた副署長だけが鬼頭の来署に気付き、立って鬼頭を迎えた。女性職員に代わって副署長が鬼頭を署長室に案内することになった。副署長が署長室に向かって声をあげた。
「入ります」。入り口に立てられた衝立を回り込んだ途端に、待っていた制服姿の警察官が鬼頭に声をかけてきた。
「鬼頭さん」。佐山署長と生安課長、杉山の三人が鬼頭を待っていたのだ。声をかけたのは杉山だった。鬼頭と杉山の関係を知らない署長らは呆然とした。鬼頭は署長への挨拶もしないまま杉山と握手しながら久しぶりの再会を喜び合った。
二人の様子を見ていた佐山署長が恐る恐る鬼頭に声をかけた。「ご苦労様です。さぁ、こちらにどうぞ」。長身で黒縁のメガネの似合うダンディな署長が、ソファーに座るよう案内した。http://video.msn.com/video.aspx?mkt=ja-jp&vid=da0066d5-c799-44e3-a015-68a86f038690


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