★この記事が提起している問題にどう応えるか深刻である
マジックミラー越しにくつろぐ女性。それを食い入るように見つめて物色する男性。つぎつぎと“カップル”が成立しては、街に消えていく。「市場」とも「水族館」ともいえる異様な空間がそこにはあった。今回摘発を受けた出会い系カフェ。警視庁は「過去数回しか適用例がない」と言われる条例を使ったが、全国的な拡大に歯止めが掛かるかは微妙な情勢だ。(森浩、太田明広)■「男の水族館」
「さあどうぞ。ここは男限定の水族館。美女の園です」。今月初めのキャンカフェ池袋店。店内では店員の威勢の良い“あおり文句”が店内に響いていた。マジックミラーの向こう側には、ケーキを食べてくつろぐ女子高生の姿が見えた。男性フロア右手が「イベントスペース」と称した16~18歳コーナー、左手が18歳以上のコーナーだ。たしかに水族館に来ているような奇妙な錯覚に陥る。「さあ、出会いはまずトークしないことには始まりません」。店員のあおり文句は続く。営業時間は午前10時から翌午前5時までで、女子高生も午後11時までいることができる。法律的に問題がないのか問うと、店員は「出会いの場を提供しているだけで法律には触れない」と独自の理屈を展開した。 出会い系カフェは、男性が女性を指名した上で、「トークルーム」で一対一で会話するところから始まる。トークルーム内で食事やカラオケ、果ては売春などの“交渉”が行われる。男性客は30~40代が中心。中には60代とおぼしき初老の男性もいた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080528/crm0805282206045-n1.htm
■“暇つぶし”感覚
「きょうはおじさんにカバンを買ってもらった」。トークルームで女子高校生(16)は屈託なく笑った。キャンカフェでは外出時、女性に「交通費」名目で任意のお金を支払うことになっていた。「交通費以外にも『プラス5000円でカラオケ行こう』とか約束する」。この女子高生は、週に3度ほど訪れ、1日約3万円稼ぐという。「ヤリモク(セックス目的)のおじさんは本当に多い。『5万でどう』とか普通」と語る。
別の埼玉県の女子高校生(16)は、売春をしてお金を稼いでいるという。ホテルに1回行くごとに1万5000円もらっている。「お金がほしいし。16歳になったらキャンカフェに来ようと言ってる後輩もいる」と口にする。女子大生(20)は「目的がなくても来ている。お菓子やケーキがなくなるとすぐ店員が持ってきてくれる」と“暇つぶし”感覚で来ていると語った。
■今後も野放し?
ただ、今回の摘発を皮切りに全国に捜査の手が伸びるわけではない。
今回、警視庁が適用したデートクラブ規制条例は、テレホンクラブを規制するため、平成9年に成立した条例で、東京都にしかない。
北海道警は先月、札幌市内のカフェ経営者を逮捕したが、容疑はテレビ番組のロゴに似せたマークを使用したという商標法違反だった。愛知県警も先月、児童買春の“出会いの場”となった名古屋市内のカフェを関連先として捜索したが、経営者らの逮捕には至らなかった。
警視庁では経営者らの逮捕を目指し、生活安全部各課が、児童福祉法や売春防止法、風営法といった法律の適用を検討した。「しかし、場所を提供しているだけで、男性客の接待をさせてはいない。法律のすき間で堂々と営業している」と、警視庁幹部は歯がみする。「正面から摘発できる法律がないのが問題。今回の摘発で都内はいったん沈静化するだろうが、他府県ではまだ野放しということもありえる」と指摘している。
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